FC2ブログ



【当ブログ管理人からのお知らせ】


誰にでもパソコン」は、日頃パソコンを御使いの中でのちょっとしたお困り事を解決する、訪問型パソコンサービス  です。

パソコン教室、カルチャースクールでパソコン講師を務めた経験のある当ブログ管理人が御客様の元へ御伺いし、以下の3つのサービスでパソコンのお困り事にお応えします。

サービスエリアは、東京都(伊豆七島は除く)及び神奈川県です。

 サービス1<パソコン設定サービス>
 パソコンの初期化やインターネットの接続、プリンターの接続など、面倒で手間が掛かる作業を行います。

 サービス2<ピンポイントレクチャー>
 ”こんな事だけ知りたい”と言うピンポイントな御要望についてレクチャー致します。
<一例>
パソコンについてここだけを知りたい
ワード・エクセルは使った事が無いが簡単な文書や集計表を作る方法だけを知りたい
デジカメ写真をDVDに保存する方法を知りたい」

 サービス3<訪問パソコンレッスン>
 パソコンやワード、エクセル、パワーポイント、アクセス等についてマンツーマンでレクチャー致します。

 パソコン教室の様に授業回数や期限は設けず、御納得頂けるまで対応致します。


誰にでもパソコン」の詳細は、こちらのWebサイトを御覧下さい。
当ブログ管理人プロフィールも掲載しております)


御問い合わせ先は以下の通りです!

・御問い合わせ電話:070-4819-3682(荒井 迄)
・御問い合わせメール:darenidemo.gmail.com
・御問い合わせメールフォーム:こちら


【パソコン/IT豆知識】:IT社会の発展の影の立役者~フラッシュメモリー(後編)~

前回はメモリーとは何かについてお話ししました。

そして、今回は本題であるフラッシュメモリーについてのお話しです。

今ではUSBメモリ―やSDカード、スマートフォンや携帯音楽プレーヤなど、あらゆるデジタル機器にとって無くてはならない存在となったフラッシュメモリーですが、ここに至るまでには、一人の日本人が紆余曲折を経ながらも、フラッシュメモリーの将来性と可能性に揺るぎ無い核心を持ち、製品化を実現するまでのドラマがあるのです。

後半となる今回は、そんなフラッシュメモリー誕生までの経緯と、フラッシュメモリーが現在のIT化社会に与えた功績についてお話しします。

それでは、続きをどうぞ!
【前回のおさらい】

お話しに入る前に、先ずは前回のおさらいを少し。

RAMと言うメモリは、データの書き換えは出来るものの、記憶しているデータを保存し続けるには電気の力が必要であり、ROMと言うメモリは、データの書き換えは出来ないものの、記憶しているデータを保存し続けるには電気の力が不要です。

そして、データの書き換えも出来て、記憶しているデータを保存し続けるのに電気の力が不要なメモリがEPROMやEEPROMと言う名のROMです。

しかし、EPROMやEEPROMは、保存しているデータを書き換えるには、記憶している全てのデータを削除しなければならない欠点もあります。

今回のお話しは、EPROMやEEPROMの長所を持ちながらも、大容量のデータを記憶出来、データの書き換え時に一部のデータだけを削除出来、コストも安いROMを開発しようとした一人の日本人技術者のお話しです。
【一人の日本人技術者が生んだ革新的なメモリー:フラッシュメモリー】

今から34年も前の1984年(昭和59年)、一人の日本人が国際学会で論文を発表しました。

論文の内容は、今回のお話しのテーマであるフラッシュメモリーです。

発表したのは、当時、東芝の一技術者であった枡岡 富士雄 氏。

枡岡 氏は、EPROMやEEPROMよりも大容量のデータを保存出来、記憶したデータの一部だけを削除してデータの書き換えが出来、且つコストが低いデータ書き換え型ROMとしてフラッシュメモリーを発明しました。

しかし、枡岡 氏の論文に対する学者達の評価は「製品化しても使い物にならない」と言う惨憺たるものでした。

後世に大きな功績を遺した技術や物と言うのは得てして1歩も2歩も時代を先行していた為に当初は正当な評価をされず、その後、時代が追い付いて初めて評価される運命を辿りますが、フラッシュメモリーの論文が正当な評価をされなかったのも、時代を先行し過ぎていたのかもしれません。

しかし、ある企業が枡岡 氏の論文を高く評価しました。

現在、WindowsパソコンのCPUを供給しているメーカーである、半導体メーカー大手のインテルです。

当時、東芝とインテルは互いの特許を無償で利用出来る契約を交わしており、インテルは枡岡 氏の論文を元に「NOR(ノア)型フラッシュメモリー」を製品化しました。

自社ではフラッシュメモリーの有用性を認めて貰えず、提携先とは言え、他社でフラッシュメモリーが製品化されてしまった事は枡岡 氏にとっては残念な事だったのかもしれません。

しかし歴史の女神は枡岡 氏を見放さず、微笑んでくれたのです。

そして、枡岡 氏の次の一手となる行動こそが、現在のIT化社会に大きな功績を挙げる事に繋がるのです。

時代が早過ぎたフラッシュメモリー

【揺るぎ無い信念の下に生まれた、NAND型フラッシュメモリー】

フラッシュメモリーが他社で製品化されてしまった事に対して意気消沈する部下達を前に枡岡 氏は、NOR型とは異なる第二のフラッシュメモリーの開発構想を語るのです。

枡岡 氏が描いた構想とは、「NAND(ナンド)型フラッシュメモリーの開発」でした。

これこそが現在、SDカードを初めとする各種メモリーカードやUSBメモリ―に使用されているフラッシュメモリーなのです。

しかし、NAND型フラッシュメモリーは構造上、データの書き換え速度がNOR型フラッシュメモリーに比べて遅くなると言うのが明白だった為、これを製品化するのは無謀だと部下達は感じ、当初は開発に難色を示しました。

一見するとNAND型フラッシュメモリーのこの弱点は致命的に思えますが、この弱点こそが、枡岡 氏が構想のコンセプトとして抱いていた「性能を下げて、その分コストも下げる」と言う事を実現する鍵だったのです。

こうして枡岡 氏の強い信念の下に部下達は開発に挑む事を決意し、1987年に枡岡 氏の陣頭指揮の下、開発が始まりました。

そして開発チームは、データの書き込み速度の遅さを改善する技術や記憶容量を増やす技術など、あらゆる改善策を編み出す事で様々な技術的なハードルを乗り越えながら開発を進めて行きました。

しかし、NAND型フラッシュメモリーの開発には、もう一つ大きなハードルが待ち構えていました。

それは、NAND型フラッシュメモリーの開発に対する、東芝社内に漂う否定的な意見でした。

元々、NAND型フラッシュメモリーの開発自体が「性能よりもコスト重視」と言う常識外れな事に加えて、この当時、東芝はDRAMメモリーで順調な売り上げを上げていた事もあり、社内の大方の意見は、「海の物とも山の物とも分からないNAND型フラッシュメモリーに開発の力を注ぐよりも、より良いDRAMを開発する為に力を注ぐべきではないか」と言う批判的な雰囲気だったそうです。

しかし、枡岡 氏はその様な社内の否定的な意見にぶれる事無く、NAND型フラッシュメモリーの開発を継続しました。

枡岡 氏がそこまでしてNAND型フラッシュメモリーの開発に固執した理由は、「これが完成すれば耳掛け型の音楽プレーヤーやハードディスクに取って代わるデータ記憶装置が出来る」と言う揺るぎ無い変革のビジョンを持ち、フラッシュメモリーの大いなる可能性を確信していた為です。

さてここで本題から少し外れて、フラッシュメモリーと言う名称の由来についてお話しします。

フラッシュメモリーは、データの書き換えの際にEEPROMの様にメモリー内の全データを消去するのでは無く、ブロックと呼ばれる一定範囲のメモリー領域を単位としてデータを消去するのですが、この消去がフラッシュの様に一瞬で出来ると言う特性を持つ事からフラッシュメモリーと命名されたのです。

フラッシュメモリ―完成

【IT社会の発展を支えたフラッシュメモリー】

様々な困難を乗り越えつつ開発を続けた結果、ついに1991年、NAND型フラッシュメモリーが完成しました。

そして1994年に量産化されて世に登場したNAND型フラッシュメモリーは、枡岡 氏の揺るぎ無いビジョンの通り、様々なデジタル機器に搭載され、現在のIT化社会の進展に大きな功績を挙げました。

代表的な功績は以下の通りですが、小型音楽プレーヤーとSSDは、NAND型フラッシュメモリ―を開発している際に枡岡 氏がビジョンとして描いていたもので、枡岡 氏の先見の明には常人を越えた物があると思わざるを得ません。

USBメモリーやメモリーカードにより、動画や画像、音声などの大容量データを気軽に持ち運ぶ事が出来る様に
 なりました。


フラッシュメモリで構成された大容量記憶装置「SSD」が登場し、ハードディスクよりも高速でデータの保存と
 読み出しが可能な特徴を活かし、SSDにOSを組込む事でOSの起動を早くする事が可能になりました。


交通系ICカードやクレジットカードなどで、従来の磁気ストライプに比べて磁気ネックレスや磁石、スピーカー
 などの外部の磁気から影響を受けず、データを読み取られるなどのリスクも無く、安全に利用履歴や金銭データを
 記憶する事が出来る様になりました。


スマートフォン、デジカメ、携帯音楽プレーヤー、携帯ゲーム機、ビデオカメラなどの携帯デジタル製品でも大容量
 のデータを扱える様になりました。


NAND型フラッシュメモリーがここまで多くのデジタル製品に搭載される様になった理由は、薄くて小さく、保存したデータを記憶し続ける為に電気が不要と言う優れた特徴の為です。

一方、携帯デジタル製品に求められる性能は、小型・軽量で少ないバッテリー消費です。

携帯デジタル製品のこの性能を満たす為に、NAND型フラッシュメモリーは無くてはならないパートナーと言えるでしょう。

最近のノートパソコンの中には、「ハイブリッド・ハードディスク」と称して、ハードディスクとSSDを組み合わせた記憶装置を搭載した機種もあります。

これにより、OSの起動やファイルの読み書きを素早く行えます。

フラッシュメモリの功績

【USBメモリやメモリーカードへのデータの永久保存はNG!】

薄くて小さく、保存したデータを記憶し続ける為に電気が不要と言う優れた特徴を持つフラッシュメモリーですが、唯一の欠点は「寿命がある」と言う事です。

フラッシュメモリーの特徴として、データの書き換えの際にブロック単位でデータを消去する必要があるとお話ししましたが、そうするとブロック内の書き換えが必要無いデータも消去されてしまいます。

そこで、ブロック内のデータを空きブロックにコピーし、そこに新しいデータを追加した後に元のブロックのデータを消去します。

消去されたブロックは空きブロックとなるので、新しいデータを保存する事が出来ます。

こうしてブロック単位でデータの消去と書き換えを繰り返して行くにつれ、データを記憶し続ける能力が徐々に低下し、最終的にはデータを記憶し続ける事が出来なくなってしまうのです。

USBメモリやメモリカードに搭載されているフラッシュメモリーには、「SLC」、「MLC」、「TLC」と言う3つのタイプがあり、おおよそ以下の書き換え回数又は使用年月の何れかのタイミングで寿命を迎えます。

SLC型書き換え回数10万回、使用年月10年
MLC型書き換え回数1万回、使用年月5年
TLC型書き換え回数500回、使用年月1年

SLCやMLC、TLCとは何かにつきましては大変に難しいお話しになるので説明は省きますが、今お使いのUSBメモリーやメモリーカードがどの型なのかが気になると思います。

一般的にUSBメモリーやメモリーカードはTLC/MLC/SLCの順に価格が高くなり、電気量販店でリーズナブルな価格で販売されているUSBメモリやメモリーカードは殆どがMLCです。

また、フラッシュメモリはデータの書き換えを行わなくても経年劣化により、データを記憶し続ける能力が低下します。

この様な事から、「USBメモリーやメモリーカードはファイルや写真などのデータの一時保存場所とし、消えては困るデータはDVD-RやBD-Rなどの一回限り記録可能なディスク媒体にバックアップする」様に心掛けましょう。

フラッシュメモリの寿命

RAMメモリーの様にデータの書き換えが出来、且つ保存したデータを電気の力を借りずに記憶し続ける事が出来ると言うのは、普段何気なくUSBメモリーやメモリーカードを使う中では何と言う事は無い当たり前の様に思えますが、これが実現出来たのはメモリーが年月と共に進化する中で蓄積された技術も然る事ながら、フラッシュメモリーを発明した枡岡 氏と、開発に尽力した彼の部下の方々の賜物なのです。

フラッシュメモリーだけで無く、パソコンをはじめとした様々なデジタル機器にも普段当たり前の様に何気なく使っている製品の機能や性能が、長年の歴史と技術の進歩の結果として実現出来たものが沢山あります。

それを知る事により、自分の身の回りにあるデジタル製品が如何に優れたものであり、有り難いものであるかを実感出来るでしょう。

さて次回は、DRAMメモリーとハードディスクの切っても切れない関係についてお話しします。

お楽しみに。
ブログランキングに参加しています!
ランクアップに御協力下さる方は、下のアイコンをクリック願います!



Microsoft Officeランキング

訪問型パソコンサービス「誰にでもパソコン」は、日頃パソコンを御使いの中でのちょっとしたお困り事を以下の3つのサービスで対応致します!

パソコン設定サービスパソコンやインターネットの設定が分からない方に!

ピンポイントレクチャーパソコンやワード、エクセルのここだけを知りたい方に!

訪問パソコンレッスン一からパソコンやワードを身に付けたい方に!

当ブログ管理人である、私が御客様の元へ直接御伺いし、対応させて頂きます!

詳しくは、こちらのWebサイトをご覧ください!
スポンサーサイト



[ 2018/05/22 15:24 ] パソコン/IT豆知識 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://darenidemo.blog.fc2.com/tb.php/141-9bfbb2ac